結論から申し上げますと結婚相談所で発表されている成婚率を参考にしてはいけません。
なぜなら成婚率の算出のやり方は各社によって違うからです。
■実際に各社が出している算出方法
A社:成婚退会者 ÷ 全成婚退会者(会員外の成婚を含む)
B社:成婚退会者 ÷ 全退会者(会員外の成婚と成婚不成立のすべてを含む)
C社:成婚退会者 ÷ 在籍会員数 D社:成婚退会者 ÷ 全成婚退会者(会員外の成婚を含む、成婚が多く出た数ヶ月だけの期間)
E社:成婚退会者 ÷ 全退会者(会員外の成婚と成婚不成立のすべてを含む、成婚が多く出た数ヶ月だけの期間)
このように成婚率と言っても算出方法が全然違います。 成婚率が50%を超えると表記してある結婚相談所には算出方法と対象期間を聞いてみることをオススメします。
ちなみに経済産業省(結婚相談所の所轄官庁)の調査によると、結婚相談所を通じて結婚に至った人の割合は、男女ともに「約10%」だといいます。
婚活実態調査(リクルートブライダル総研調べ)によると、結婚相談所を通じて結婚できる確率「結婚率」は約20%です。
実際の結婚相談所業界の成婚率は10%~20%だと言えます。
この数字で低いと感じた方も多いと思いますがこれでも婚活パーティーやマッチングアプリなどの婚活サービスより10倍確率が高いと言えます。
そして最もお伝えしたいことは『成婚の定義』です。
よくCMやポスター、ネット広告などでみる大手の結婚相談所の多くの成婚の定義は交際です。
結婚を前提にお付き合いをスタートした交際で成婚となるのです。
なのでその後、交際が破局して結婚に至らないケースも多くあります。
それでも成婚に含まれてしまいます。
一方、結婚相談所最大のIBJはと言いますと婚約が成婚の定義です。
プロポーズしてOKをもらうなど結婚を約束したら成婚となります。
なので、その後に破局するケースは少ないと言えます。
このように成婚の定義が違えば成婚率が大きく変わってしまうのです。
成婚率の算出方法の違いと成婚の定義の違いから結婚相談所の成婚率は参考にならないということです。